分類:装備
概要
《電波遮断の耳飾り》は、
旅人に向けられる不要な言葉や雑音の影響を軽減する防御装備。
装着すると、周囲から届く言葉をすべて遮断するのではなく、
「自分が受け取る必要のある情報か」
を判別し、不要なものだけを減衰させる。
《モラ王》から繰り返される持論、
《外面神官》による善意を装った説教、
《王城の兵士》による「決まりだから」
事情を知らない王国住民からの助言などに対して高い防御性能を発揮する。
旅人用装備として、モラリア各地で広く使用されている。
よく聞こえなくなるセリフ
「でも相手にも事情があるんじゃない?」
「あなたも少し歩み寄ったら?」
「家族なんだから。」
「どこの家庭でもそんなものだよ。」
「悪気はなかったと思うよ。」
「気にしすぎじゃない?」
「普通はこうするものだから。」
装備中も音声そのものは聞こえる。
ただし、心の中まで通す必要がなくなる。
観察結果
旅人はモラリアを進むにつれ、多数の声にさらされる。
中には有益な助言もあるが、
- 事情を知らない人の一般論
- 善意を装った価値観の押しつけ
- 装備者への責任転嫁
- 「普通」「常識」を根拠とした命令
- 不安や罪悪感だけを増幅させる言葉
なども大量に混入している。
これらをすべて同じ重要度で処理すると、
旅人の判断力は徐々に消耗する。
《電波遮断の耳飾り》は、言葉の内容だけでなく、
誰が、どの程度の情報を持ち、どの立場から発言しているのか
を確認する余裕を旅人に与える。
得意なこと
- 外野の雑音を減衰させる
- 一般論の直撃を防ぐ
- 善意を装った干渉を受け流す
- 同じ説教の反復ダメージを軽減する
- 他人の感情と自分の責任を切り分ける
- 自分で考えるための静けさを確保する
苦手なこと
- 具体的で妥当な指摘
- 信頼できる相手からの助言
- 自分に必要な情報
- 危険を知らせる警告
- 《違和感センサー》からの信号
本装備は、不都合な話をすべて聞かなくてよくなる万能耳栓ではない。
そこまで遮断すると《モラ王》側の装備と大差がなくなるため注意が必要。
装備条件
旅人を含む、ほぼすべてのジョブが装備可能。
特に、
「言われたことを全部検討しなければならない」
「相手が善意なら聞くべきだ」
「反論された以上、自分の判断をもう一度疑うべきだ」
と考えやすい旅人に高い効果を発揮する。
《境界コンパス》を所持している場合、遮断対象の選別精度が上昇する。
攻略メモ
この装備の目的は、他者の意見を拒絶することではない。
他人の言葉を「聞くこと」と「採用すること」を分離することにある。
話を聞いた結果、
「その情報は参考にする」
でも、
「その意見は採用しない」でもよい。
返事をしたから従う必要もなく、理解したから同意する必要もない。
特にモラリアでは、善意・常識・心配などの姿を借りた干渉が多く観測される。
発言者の善悪よりも、
その言葉が自分の判断に必要かどうかを確認する方が安全である。
関連項目
- 装備《境界コンパス》
- アイテム《違和感センサー》
- 武器《真理の剣》
- 重要地点《共感の図書館》
- 重要地点《静寂の森》
- NPC《外面神官》
- NPC《王城の兵士》
地図メモ
《外面神殿》周辺では
「あなたのため」という形式の電波が大量に観測されるため、装備が推奨される。
《支配の塔》では
同一内容が繰り返し送信されることがあり、長時間滞在する旅人ほど消耗しやすい。
一方、《静寂の森》では
外部からの電波そのものが弱くなるため、耳飾りを外して自分自身の声を確認する旅人も多い。
聞こえてきた言葉を、すべて心の中まで入れる必要はない。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。

