No.035 囁きの泉

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概要

《囁きの泉》は、
《支配の塔》の外れにひっそりと存在する不思議な泉。

普段はただの澄んだ水面にしか見えないが、
《魔導交信機》を持つ旅人だけは、
泉の向こう側から届く無数の声を聞くことができる。

その声の正体は、
遠く離れた旅人の記録であったり、
古い書物であったり、
賢者の言葉であったりする。

つまりこの泉は、

「世界は塔の中だけではなかった」と知るための場所である。

よく聞こえる声

「それはあなたのせいではありません。」
「逃げてもいいんです。」
「私も同じ旅をしました。」
「それは支え合いではありません。」
「境界線を引いても大丈夫です。」
「あなたは一人ではありません。」
「その違和感は壊れていません。」
「世界には、別の生き方もあります。」

観察結果

《囁きの泉》は、旅人へ答えを与える施設ではない。

泉が見せるのは、

「別の世界の存在」

である。

長い間《支配の塔》で暮らしてきた旅人ほど、
最初は泉の声を信じることができない。

「そんなはずはない。」
「うちだけ特別なんだ。」
「私が悪いだけだ。」

そう思いながら、水面を覗き続ける。

しかし、一つ、また一つと違う旅人の声が届くたび、
世界は少しずつ広がっていく。

特殊条件

《囁きの泉》へ入るには、
キーアイテム《魔導交信機》が必要。

魔導交信機は、
書物、水晶板、旅人の手紙、賢者の記録など、
外の世界と繋がるあらゆる媒体を象徴する魔道具である。

これを持たない旅人には、
泉はただの水たまりにしか見えない。

主な効果

《違和感センサー》の感度上昇。

《常識信仰の霧》の一時的な弱体化。

《自己否定》への耐性上昇。

世界の広さを知る。

新たな選択肢を発見する。

利用上の注意

泉に流れてくる囁きは、
すべてが真実とは限らない。

誤った情報。
極端な意見。
怒りだけを煽る言葉。

それらも同じように流れてくる。

そのため、旅人は《違和感センサー》を併用しながら耳を傾ける必要がある。
泉は真実を保証しない。

ただ、

「塔の外にも世界がある」

という事実だけは教えてくれる。

攻略メモ

《囁きの泉》で最初に耳へ届く言葉は、旅人によって異なると言われている。

ある者には、
「逃げてもいい。」

ある者には、
「あなたは悪くない。」

またある者には、
「一人ではありません。」

泉は旅人へ答えを与えない。

その代わり、
今の旅人が最も聞く必要のある声だけを静かに届ける。

旅人たちは後にこう語る。

「世界が変わったわけじゃない。」
「世界は最初から広かった。」
「変わったのは、私の見えていた範囲だった。」

関連項目

地図メモ

《囁きの泉》は、
《支配の塔》から少し離れた森の入口にある。

水面はいつも静かだが、
《魔導交信機》を持つ旅人が近づくと、小さな波紋が広がり、遠い誰かの声が流れ始める。

泉のそばには、小さな石碑が立っている。

そこには古い文字で、こう刻まれていた。

「この泉に映るのは、未来ではない。」
「塔の外に、すでに存在していた世界である。」

その裏面には、誰かが後から彫り足したような小さな落書きが残されている。

「信じられないなら、それでもいい。」
「でも、耳だけは閉じないで。」

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