分類:装備
概要
《細かすぎる瑕疵探しメガネ》は、
他者の言動に含まれる小さな欠点や矛盾を異常な倍率で拡大する特殊な観察器具。
通常であれば見過ごされる程度のミス、言葉遣い、態度、過去の失敗まで鮮明に検出する。
特筆すべきは、問題が起きたその場で使用する必要がないこと。
数時間後、
数日後、
ときには数か月後でも、
「あのときの態度だけど」
と装着することで、過去の出来事から新たな瑕疵を発見できる。
なお、自分自身を観察すると倍率が著しく低下する仕様が確認されている。
よく見られるセリフ
「そういうところなんだよ。」
「あのときもそうだった。」
「言い方が気になった。」
「普通そんなことする?」
「前にも同じことあったよね。」
「細かいことかもしれないけど。」
「俺はずっと気になってた。」
観察結果
このアイテムには、単に欠点を発見するだけでなく、
発見した瑕疵を人物全体の評価へ拡張する機能がある。
たとえば、
「連絡を一度忘れた」
という小さな事象を発見すると、
「連絡を軽視する人」
↓
「他人への配慮がない人」
↓
「人として信用できない」
と、高倍率化が進行することがある。
一方、使用者自身の失敗については、
「忙しかった」
「仕方なかった」
「そんな重要なことではない」
など、自動補正機能が作動しやすい。
同じ大きさの傷でも、観察対象によって倍率が変化するらしい。
たいへん高性能である。公平性を除けば。
得意なこと
- 小さなミスの発見
- 過去の失敗の再発掘
- 言葉尻の精密観察
- 一部分から人格全体を評価する
- 現在の不満を補強する証拠集め
- 他者だけを高倍率で観察する
苦手なこと
- 全体像を見ること
- 文脈を考慮すること
- 同じ基準を自分にも適用すること
- 長所と短所を同時に評価すること
- 相互性
- 《真理の剣》
特に対象から距離を取り、出来事全体を俯瞰すると倍率が低下する。
発動条件
相手への不満を正当化する材料が必要になった際に発動しやすい。
現在の問題だけでは十分な根拠が見つからない場合、過去の記録まで探索範囲が拡大する。
《都合のいい記憶帳》との併用例も多く、
記憶帳で過去を編集し、メガネで相手の瑕疵だけを拡大する
という高度な連携技が確認されている。
世界の解像度だけは無駄に高い。
攻略メモ
このアイテムを装着した相手に対して、
指摘された瑕疵を一つずつ完全に修正しようとすると注意が必要。
一つの問題を解決しても、探索対象が別の言動へ移動するだけで、評価そのものが改善しない場合がある。
重要なのは、
「指摘された内容に妥当性があるか」
と、
「その瑕疵が、提示されているほど重大なものなのか」
を分けて考えること。
小さなミスが実際に存在することと、それを理由に人格全体を否定してよいことは別問題である。
《真理の剣》で事実・評価・人格批判を切り分けると攻略しやすい。
関連項目
- アイテム《都合のいい記憶帳》
- 防御魔法《自己正当化バリア》
- 装備《世界は俺中心ベルト》
- 武器《真理の剣》
- アイテム《違和感センサー》
地図メモ
《支配の塔》の高層階で特に高い性能を発揮する。
高い場所から世界全体を見渡しているつもりでも、
実際にはレンズ越しの一点だけを観察していることがある。
《共感の図書館》では背景事情や複数の視点が追加されるため倍率が低下し、
《静寂の森》では「そもそも、その傷は本当に重大なのか」を再確認しやすくなる。
傷を見つける能力と、その傷の大きさを正しく測る能力は、別物である。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。

