No.017 常識信仰の霧

分類:状態異常

概要

状態異常《常識信仰の霧》は、
「常識」という曖昧な概念を絶対的な正解として信じ込み、自分や他者の行動を縛る精神デバフ。

《思考停止》と似ているが、
こちらは「普通」ではなく「常識」を根拠として行動する点が特徴。

常識そのものが悪いわけではない。

問題は、その常識が誰のために存在するのかを考えなくなることである。

発症すると、
状況や時代が変化しても古いルールを更新できず、
自分や他者を苦しめる原因となる。

よく見られるセリフ

「常識でしょ。」

「社会人なんだから。」

「普通それくらい分かるよね。」

「みんな我慢してる。」

「昔からそうだった。」

「親なんだから当然。」

「家族なんだから。」

「そんなの非常識だよ。」

「世間では通用しないよ。」

観察結果

《常識信仰の霧》の厄介な点は、
「常識」という言葉の中身が人によって違うことである。

本人は客観的事実を話しているつもりだが、
実際には家庭・地域・職場・世代などで身につけたローカルルールを「世界共通」と誤認していることが多い。

また、「常識だから」という言葉は議論を終了させる効果を持つため、
支配や責任転嫁の補助魔法として利用されるケースも確認されている。

得意なこと

議論を打ち切ること。
多数派の空気を利用すること。
責任の所在を曖昧にすること。
個人の事情より慣習を優先すること。
異論を「非常識」の一言で処理すること。

苦手なこと

価値観の違いを認めること。
時代や環境の変化へ適応すること。
「それは誰の常識なのか」を考えること。
少数派の意見を公平に扱うこと。
新しい選択肢を受け入れること。

発動条件

所属する集団への帰属意識が強いとき。
権威や年長者の価値観を疑わないとき。
新しい考え方へ不安を感じたとき。
「普通から外れること=悪」と感じたとき。
自分の価値観を客観視できなくなったとき。

攻略メモ

《常識信仰》には、《比較》《歴史》《疑問》属性が有効。

「国が違えば?」
「100年前でも同じ?」
「他の家庭では?」

と視点をずらすことで、
「常識」が環境依存であることに気付きやすい。

なお、重症例では
《逆ギレ》
《論点スリカエ》
との複合発動が確認されているため、
説得より距離を取る方が安全な場合もある。

関連項目

地図メモ

王都や外面神殿では非常に発生率が高い。

一方、共感の図書館や静寂の森では、
多様な価値観に触れることで徐々に効果が薄れていく。

「常識」は地図であり、世界そのものではない。

地図だけを信じ続ける者は、目の前の景色を見失うことがある。

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