分類:状態異常
概要
状態異常《思考停止》は、自分で考え、判断し、認識を更新する力が一時的に低下する精神デバフ。
発動中は、「普通はこう」「みんなそうしている」「昔からそうだった」といった既存のルールを、そのまま正解として採用しやすくなる。
考える手間を省けるため、短期的には楽に感じることもある。
ただし、現実とルールが食い違っていても修正されにくく、知らないうちに理不尽な慣習や支配構造の維持へ加担することがある。
誰でも疲労時や混乱時には発症する可能性があるが、長期間続くと、自分の人生の判断まで他者へ委ねるようになる。
よく見られるセリフ
「普通はこうでしょ」
「みんなやっているよ」
「昔からそうだから」
「そんなことまで考える必要ある?」
「細かいことを気にしすぎ」
「考えすぎだよ」
「そういうものだから仕方ない」
「前もこれで問題なかった」
「周りに合わせればいいじゃん」
「誰だって我慢している」
観察結果
《思考停止》の使い手は、何も考えられないわけではない。
むしろ、すでに用意されている答えを採用することで、
判断に必要な労力を節約している。
そのため、本人の中では合理的な選択として処理されていることも多い。
ただし、採用した答えが現在の状況に合っているかは検証されない。
「普通」「常識」「みんな」という言葉が判断を代行し、
個別の事情や矛盾は切り捨てられる。
また、同じ状態異常の者が集まると、互いの言葉を根拠として使い始める。
「みんなそう言っている」
という主張の「みんな」が、
実際には思考停止した数人だけということも珍しくない。
得意なこと
判断を素早く終わらせること。
前例や慣習に従うこと。
集団のルールから外れないこと。
複雑な問題を「普通か、普通ではないか」の二択へ変換すること。
自分で責任を負わず、既存の価値観へ判断を預けること。
集団内で異論を出す者を「考えすぎ」と処理すること。
苦手なこと
「なぜ?」と理由を問われること。
前例のない状況に対応すること。
相手ごとの事情を考慮すること。
過去の判断が間違っていたと認めること。
複数の正解が存在する状況を受け入れること。
自分の価値観と、他者から与えられた価値観を区別すること。
発動条件
疲労や不安が強く、考える余力がないとき。
周囲と違う判断をすることに恐怖を感じたとき。
権威のある人物から「これが正しい」と断言されたとき。
家庭、職場、地域などで同じ価値観だけが繰り返されているとき。
「普通から外れる者は間違っている」という空気に長く触れたとき。
攻略メモ
《思考停止》には、《疑問》属性の問いかけが有効。
「なぜそう思うのか」
「誰にとっての普通なのか」
「今の状況にも本当に当てはまるのか」
と一度立ち止まることで、効果が弱まることがある。
ただし、重症例では質問そのものを攻撃と認識し、
《逆ギレ》や《論点スリカエ》を発動する場合がある。
無理に相手を目覚めさせようとすると、こちらのMPだけが削られる。
相手の思考を代行するより、
自分の判断まで巻き込まれないことを優先したい。
関連項目
常識信仰の霧
封印術《サイレントの呪い》
フライングモンキー
共感の図書館
地図メモ
《思考停止》は、王都や外面神殿など、
同じ価値観が繰り返し共有される地域で発生しやすい。
忘却の渓谷では慢性化した個体が多く、
「それでも昔からこうだった」という声が絶えず聞こえる。
一方、静寂の森や共感の図書館では、
外部の声から離れて自分の違和感を確認できるため、一時的に効果が弱まる。
この状態異常から抜け出す最初の一歩は、正解を見つけることではない。
自分が考えることを、誰かに預けていたと気づくこと。
カード
効果:自ら考える能力を一時的に失う。
説明:
「普通はこう」「みんなそうだから」を繰り返すことで、
外部から与えられた価値観を無批判に実行する状態異常。
治療には《疑問》属性の魔法が有効。
習得可能ジョブ:
村人、フライングモンキー
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。