『ラップ取って』で関係が壊れる理由|誰と結婚しても同じになる人の共通点

「誰と結婚しても同じ」は普通は乱暴

よく聞く、
「結婚なんて、誰としても同じだよ」
という言葉。

私は基本的には、かなり乱暴な言い方だと思っています。

相手によって性格も価値観も生活能力も違うのだから、
誰と結婚しても同じなわけがない。

ただし。

ごく狭い範囲に限って言えば、
「たしかに誰と結婚しても同じかもしれない」
と思うタイプがあります。

あるタイプにはかなり当てはまる

それは、

他者からの依頼を逐一査定し、
自分の都合を優先し、
親切を「自分が払うコスト」として扱う人。

ここでは職場や他人同士ではなく、家族やパートナーとの関係に限って考えてみます。

例えば「ちょっとラップ取って」

料理中。
子どもの世話をしている。
両手がふさがっている。

そんなときに、近くにいるパートナーへ、

ちょっとラップ取って

と頼んだとします。
ものの30秒で終わることです。

多くの家庭では、

はいよ

くらいで済むでしょう。

でも、そうではない人もいます。

小さな依頼に毎回「なんで?」「あとで」「それ必要?」

なんで俺が?

今じゃないとダメなの?

あとでやるから置いといて

そもそも、それラップする必要ある?

頼んだ側としては、

いや、ラップ取るだけなんだけど。

となります。

理由なんてどうでもいい。

今ちょっと手が離せなくて、あなたが近くにいるから頼んだだけ。

それなのに、
毎回のように「その依頼は本当に合理的なのか」という審査が入る。

これが地味に面倒です。

そして、こういうやりとりが何度も続くと、頼む側は学習します。

もう頼まない方が楽だな。

と。

要求が減ったのではなく、期待が消えた

頼まれごとが減った

本人から見れば、そう見えるかもしれません。

でも実際には、

頼んでも面倒なやりとりが増えるだけ

不快な思いをするくらいなら、自分でやった方が早い

と、相手が期待することをやめただけです。

しかも厄介なのは、

どこまでなら快く引き受けてくれるのか、
どこから「なんで俺が?」になるのか、

その境界線が本人以外には分からないことです。

そうすると、お願いごとだけではなく、

今日どうだった?

これ面白かったよ

ちょっと聞いて

みたいな、どうでもいい雑談まで少しずつ減っていきます。

会話すると摩擦が起きる。
頼むと交渉が始まる。
なら、黙っていた方が楽。

そうやって家庭の中の通信量が減っていきます。

家事分担ではなく、関係性の問題になる

パートナーからの日常の小さなお願いを、

「自分の自由を奪うもの」

として受け取る人なら、
頼まれなくなった状態をむしろ快適だと感じるかもしれません。

誰にも頼まれない。

自分のことは自分でやる。

相手も自分でやる。

一見すると平和です。

でもそれは、家庭というより少しずつ同居人に近づいていく状態でもあります。

問題は、ラップを取ったか取らなかったかではありません。

「相手がちょっと困っているなら、少し手を貸そう」

という小さな相互扶助が、日常から消えていくことです。

相手が世話焼きでも、自立型でも、同タイプでも、壊れ方が違うだけ

では、相手が違えばうまくいくのでしょうか。

世話焼きタイプなら

最初は家庭として機能すると思います。
相手が先回りして動いてくれるからです。

でも、
「私はあなたのお願いを聞くのに、私のお願いは毎回嫌がられる」
という非対称性に、だんだん消耗していくでしょう。

自立タイプなら

「もう自分でやった方が早い」
と、いろいろなことを自分で抱えるようになります。

そして早い段階で、
「この人、いない方がむしろ楽なのでは?」
という結論にたどり着くかもしれません。

同じように、相手の依頼を逐一査定するタイプ同士なら

これやって

なんで?

そっちがやれば?

は?

という応酬が増えるでしょう。

つまり、どの相手と組んでも壊れ方が違うだけで、
摩擦を生み出す仕組みそのものは残ります。

相手を変えても、自分のOSが同じなら同じバグが出る

そう考えると、

「誰と結婚しても同じだよ」

という言葉も、ある意味では正しいのかもしれません。

もちろん、

「結婚なんて誰としても大差ない」

という意味ではありません。

そうではなく、

自分の対人関係の運用方法を変えないまま相手だけを変えても、
同じ場所で似た問題が起きる

という意味です。

相手を変えれば、壊れ方は変わる。

でも、自分のOSが同じなら、同じバグはまた出る。

結論 結婚相手選びには「日常の相互扶助能力」も大切

結婚相手選びでは、

年収、学歴、職業、身長、見た目。

昔でいう「3高」のような、数字や外見で分かる条件がよく話題になります。

もちろん、それも生活を考えるうえでは大切です。

でも実際の結婚生活は、

ちょっとこれ取って

今これお願い

今日しんどそうだから、こっちやっとくね

という、小さな助け合いの連続です。

自分が少し動けば相手が楽になる。
それが数秒、数分で済むなら、やっておこう。
そんな感覚をお互いに持てることは、案外かなり大きいのではないでしょうか。

私はその部分で一度挫折しました。

だからこそ、

これから結婚する人、
結婚したばかりの人、
今のパートナーと長く仲良くやっていきたい人に、

「ラップ取って」が普通に通じる相手かどうか。

そんな些細なところも、案外見ておいて損はないと思っています。

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