モラハラというと、怒鳴る、暴言を吐く、無視をする。
そんな分かりやすい行動を想像しがちです。
でも、一緒に暮らしていて「なんかおかしい」と感じるのは、もっと些細な場面だったりします。
エアコンの温度。
外食で何を食べるか。
自分のために買った服やコスメ。
意見や利益が食い違ったとき、相手はどう反応するのか。
今回は、私の実体験から見えてきた
「モラハラリトマス試験紙」を6つ集めてみました。
試薬1|エアコンの温度が合わないとき
見えるもの
自分と相手の快適さが衝突したとき、調整できるか
我が家での実例
パジャマの子どもと妻は汗だく。
夫はさらさらインナー1枚パンツ一丁で「寒い」。
服を着るでも、部屋を分けるでもなく、家族側に温度を合わせるよう要求。
まとめ
問題は「何℃が正しいか」ではない。
お互いが快適になる方法を探せるか。
試薬2|自分には価値が分からない相手の私物
見えるもの
「自分には不要」と「相手にも不要」を区別できるか
我が家での事例
子供の情操教育にと出したクリスマスツリーは、わたしの不在時に撤去。
飾っていたハンドメイド作品は「邪魔」と勝手に片付けられ、雑にビニール袋へ。
まとめ
価値が分からなくてもいい。
でも、持ち主が大切にしていることは尊重できる。
試薬3|「嫌だ」「困る」と言われたとき
見えるもの
相手の困りごとを解決するのか、困っている相手を審査するのか
我が家の事例
「なんで?」
「普通はこうだろ」
「お前がおかしい」
相手が困っている話だったはずが、
いつの間にか相手の感じ方を否定する話になる。
まとめ
「俺は困らない」は、「あなたも困らない」の根拠にはならない。
試薬4|旅行や外出先でトラブルが起きたとき
見えるもの
自分が楽しめなくなっても、家族への責任を維持できるか
我が家の事例
夫本人の提案で、週末激混みのショッピングセンターへ。
案の定、まだ幼児の子どもがぐずる。
すると突然、夫だけ単独離脱を決断。
妻と子ども、危うく置き去り。マイカーできたのにどうしろと。
まとめ
家族のお出かけは、
トラブルが起きた瞬間に解散するパーティーではない。
試薬5|外食で好きなものを選べるか
見えるもの
小さな自己決定権を相手に認められるか
我が家の事例
最安が正義。
それ以外は絶対悪という価値観のため、
クーポン対象から選ぶ。
回転寿司なら最安皿から選ぶ。
無料大盛りは強制。
妻が食べきれない分は夫へ。
まとめ
「予算を決める」のと、
「相手が何を食べるかまで決める」のは違う。
試薬6|妻だけが得する買い物をしたとき
見えるもの
相手の幸福を、自分の損失として扱わずにいられるか
我が家の事例
基本的に安いこと=正義の価値観だったので、
ドラム式洗濯機→購入後に非難囂々。高い、動作がうるさすぎる、不良品では?
服やコスメ→100均、しまむらでよくない?
まとめ
自分には価値が分からなくても、
「それであなたが楽になるなら、よかったね」
と言えるかどうか。
結論|試験紙が測っているのは「他者性」
ここで一番大事なのは、
「エアコンは何℃が正解か」
「コスメにいくら使うのが適正か」
ではありません。
自分とは違う意思、価値観、快適さを持つ人間と、一緒に暮らせるか。
意見が違ったときに、
「じゃあ、どうしようか」
と調整するのか。
それとも、
「俺が正しい。お前が合わせろ」
になるのか。
モラハラは、大事件になる前から、
案外こんな日常の小さな場面に色をつけているのかもしれません。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。
