準備を整える
離婚を決意したあと、
まず私がしたのは、情報を集めることだった。
誰にも相談できずに、
スマホの画面をスクロールする日々。
弁護士のブログ、
行政のサイト、
同じような境遇の人の声…。
協議離婚なら、ふたりの話し合いだけで手続きは済む。
けれどそれは、お互いに誠実であることが前提だ。
夫の態度
夫は、離婚自体には渋い顔をしていたが、

夫
どうしてもそうしたいなら
と言うようになっていた。
ただ、問題はその内容だった。
- 「親権は譲れない」
- 「お前は感情的すぎる」
- 「家はどうするつもりなんだ」
いちいち、すべてが争点になる。
冷静に進めるために
私は、感情を極力外に出さないようにした。
夫の挑発にも乗らない。
代わりに、すべてを文書に残した。
公正証書の準備、
親権・養育費の確認、
面会交流のルール…。
書類にすると、
彼のふわっとした反論は通らなくなる。

わたし
「子どものため」だというなら、しっかり決めよう
そう伝えた。
本当の意味で平和に別れる
どんなに冷静に装っていても、
こちらの本気が伝われば、空気は変わる。
もう、この人は戻らない
それを悟ったとき、彼は初めて静かになった。
きっと、まだ何かを期待していたのだと思う。
でも、私はもう前を向いていた。
ここが、
終わりじゃなくて、はじまり。