【第09話】離婚協議と”平和的”な別れ方を探る

準備を整える

離婚を決意したあと、
まず私がしたのは、情報を集めることだった。

誰にも相談できずに、
スマホの画面をスクロールする日々。

弁護士のブログ、
行政のサイト、
同じような境遇の人の声…。

協議離婚なら、ふたりの話し合いだけで手続きは済む。

けれどそれは、お互いに誠実であることが前提だ。

夫の態度

夫は、離婚自体には渋い顔をしていたが、

夫

どうしてもそうしたいなら

と言うようになっていた。

ただ、問題はその内容だった。

  • 「親権は譲れない」
  • 「お前は感情的すぎる」
  • 「家はどうするつもりなんだ」

いちいち、すべてが争点になる

冷静に進めるために

私は、感情を極力外に出さないようにした。

夫の挑発にも乗らない。

代わりに、すべてを文書に残した。

公正証書の準備、
親権・養育費の確認、
面会交流のルール…。

書類にすると、
彼のふわっとした反論は通らなくなる。

わたし
わたし

「子どものため」だというなら、しっかり決めよう

そう伝えた。

本当の意味で平和に別れる

どんなに冷静に装っていても、

こちらの本気が伝われば、空気は変わる。

もう、この人は戻らない

それを悟ったとき、彼は初めて静かになった。
きっと、まだ何かを期待していたのだと思う。

でも、私はもう前を向いていた。

ここが、
終わりじゃなくて、はじまり。

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