命を守るための「例外処理」を、子どもにどう伝えるか

※震災の話題を含みます。しんどい人はスルーしてください。

震災から15年。大川小の記事を読んで

毎年3月を少しすぎたこの時期、震災関連の追悼ニュースや記事が並ぶ。
そんな中目にした大川小学校の記事を読んでつらくなった。

ご存知の人も多いと思いますが、以下概要

2011年3月11日、東日本大震災の津波で石巻市立大川小学校では多くの児童と教職員が犠牲になった。
地震後、学校はしばらく校庭にとどまり、その後三角地帯方向へ避難を開始したが、途中で津波に遭遇した。
事故後、検証委員会の報告書が作成され、のちに訴訟で市と県の責任が認められている。

大川小の時系列を見る

2011年3月11日 14時46分
東日本大震災が発生。大川小学校では児童・教職員が校庭に避難した。

地震後
保護者への引き渡しにより、児童27名は下校した。学校には児童76名、教職員11名が残った。

地震発生後から約50分間
学校では避難先の判断が定まらず、校庭にとどまった。

15時30分台
三角地帯方向への避難が始まった。

避難途中
津波に遭遇した。

結果
児童74名、教職員10名が死亡または行方不明となった。

2013年2月
石巻市が第三者による大川小学校事故検証委員会を設置。

2014年
事故検証報告書が公表された。

2019年10月
最高裁決定により、遺族側勝訴の控訴審判決が確定した。

子どもは「先生の言うことを聞くのが正しい」と学んでいる

平時であれば、
親は子どもに「先生の言うことをよくきいてね」と日頃から伝えていると思う。

でも災害時には、その従順さが命取りになることがあるかもしれない。

歴史にたらればはない。

それでも、津波警報の中で標高の低い三角地帯ではなく、裏山に全員で避難できていたらと考えてしまう。

実際に、指示に逆らって裏山に逃げた少数の教員と児童は生存している。

そこで思い出したのが盲導犬の話

盲導犬の訓練では、視覚障害者の生活をサポートすべく人間の命令に従うように訓練される。

でも、全ての命令に従うわけではなく例外がある。

障害物があるとき、赤信号のとき、線路に落ちそうな方向に歩いている…
状況を判断して、
人間のパートナーの「命が危ないとき」は従わないことが求められるという。

つまり、従うことそのものが大事なのではなく、
何のために従うのかが大事なのだと思う。

「命が最優先」という例外ルール

従順さは大切。でも、それより上にあるルールがある。
それは、命を守ること。

「いい子」であることより先に、「生きて帰ること」を教えたい。

言うことを聞く力だけでなく、逃げていいと知っていることも、生きる力だと思う。

学校では「勝手に動くな」と教わる。
でも災害は、秩序だった列を作って来てはくれない。

だからこそ私は
「従う力」だけでなく、
「命を守るために逃げていいという知識」も、子どもに少しずつ伝えていきたい。

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