【第15話】普通の家族になりたかっただけなのに

なぜこんなことに

あの頃の私は、ただ

普通の幸せな家庭」がほしかった。

特別じゃなくてよかった。
ありふれた日々でよかった。

理想と現実のズレ

でも現実は、

朝から晩まで夫の顔色を伺って、

子どもの泣き声に神経を尖らせて、

自分の感情を押し殺していた日々。

何をしても足りないと言われているよう。

察しろと責められる。

家庭じゃなくて、
戦場だった。

それでも失わなかったもの

あの家では普通は手に入らなかったけど、

今、私には安心して笑顔をみせる子どもがいる

朝起きて、
「おはよう」と言ってくれる人がいる。

それだけで十分。

やっと、“日常”が味方になった気がする。


次のお話はこちら

7月4日午前6時更新

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です