なぜこんなことに
あの頃の私は、ただ
「普通の幸せな家庭」がほしかった。
特別じゃなくてよかった。
ありふれた日々でよかった。
理想と現実のズレ
でも現実は、
朝から晩まで夫の顔色を伺って、
子どもの泣き声に神経を尖らせて、
自分の感情を押し殺していた日々。
何をしても足りないと言われているよう。
察しろと責められる。
家庭じゃなくて、
戦場だった。
それでも失わなかったもの
あの家では普通は手に入らなかったけど、
今、私には安心して笑顔をみせる子どもがいる。
朝起きて、
「おはよう」と言ってくれる人がいる。
それだけで十分。
やっと、“日常”が味方になった気がする。
次のお話はこちら
7月4日午前6時更新