【第08話】離婚という言葉を口にした日

話し合いの場

わたし
わたし

離婚を考えています

初めて、はっきりと口にしたその瞬間、
彼の顔が少しだけ強張った。

夫

…そういうと思ったよ

その返事は、悲しみよりも諦めに近かった。

引き止めではなく

想像していたような、

やり直したい

考え直してくれ

そんな言葉は出てこなかった。

ただ、

夫

子どもにとって、それがいいのか?

と、繰り返すだけだった。

まるで、子どもを盾にしているように感じた。

私が我慢してさえいれば、
今まで通りに戻ると思っている。

でも、もう戻らない。

気づいたこと

私が家を出てから、

日々の生活の中で、ひとつずつ気づいていった。

  • 子どもが安心して眠っていること。
  • 食事中、笑って食べてくれること。
長男
長男

今日は〇〇したよ!

と、私にまっすぐ話しかけてくるその目。

それが、
どれだけ貴重で、守るべきものなのか。

もう絶対に壊したくない、そう思った。

心の中の整理

離婚を切り出したとき、
思っていたよりも心は冷静だった。

決して怒っていたわけでも、
悲しかったわけでもない。

ただ、やっと
自分の人生を取り戻しにいく覚悟ができた。

そんな気持ちだった。

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