話し合いの場

わたし
離婚を考えています
初めて、はっきりと口にしたその瞬間、
彼の顔が少しだけ強張った。

夫
…そういうと思ったよ
その返事は、悲しみよりも諦めに近かった。
引き止めではなく
想像していたような、
やり直したい
考え直してくれ
そんな言葉は出てこなかった。
ただ、

夫
子どもにとって、それがいいのか?
と、繰り返すだけだった。
まるで、子どもを盾にしているように感じた。
私が我慢してさえいれば、
今まで通りに戻ると思っている。
でも、もう戻らない。
気づいたこと
私が家を出てから、
日々の生活の中で、ひとつずつ気づいていった。
- 子どもが安心して眠っていること。
- 食事中、笑って食べてくれること。

長男
今日は〇〇したよ!
と、私にまっすぐ話しかけてくるその目。
それが、
どれだけ貴重で、守るべきものなのか。
もう絶対に壊したくない、そう思った。
心の中の整理
離婚を切り出したとき、
思っていたよりも心は冷静だった。
決して怒っていたわけでも、
悲しかったわけでもない。
ただ、やっと
自分の人生を取り戻しにいく覚悟ができた。
そんな気持ちだった。