切っても切れない関係
離婚が現実味を帯びてきたとき、
頭をよぎったのは――
義父母とは、もう会わなくていいの?
夫婦としての縁は切れても、
子どもにとっては祖父母。
そこに私情を持ち込んでいいのか迷った。
かつての気まずさと今
正直、気まずさはある。
夫抜きで子どもと義父母宅に行くなんて
何か企んでる?と思われそうで怖い。
でもふと、ある日の出来事を思い出した。
以前、手土産を渡しただけで、
現金入りのお返しが返ってきた日。
「申し訳ない」と思う一方で、
私の礼儀は、義父母らにとって
身構えさせるものだったんだと気づいた。
ちょうどいい距離の探り方
たぶん、彼らが望んでいるのは
嫁としての完璧ではなくて、
孫と過ごす自然な時間。
私の丁寧すぎる気遣いが、
むしろ壁になっていたのかもしれない。
だから今度は、気を遣いすぎず、遠慮しすぎず、
子どもを通して“ご縁”を少しだけ残すことにした。
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