【第03話】これ以上は無理だ。と声に出した日

前回の振り返り

何もかも我慢していた日々。

ただ笑って

ただこなして

母親としての“役割”を果たすだけの毎日。

本当は、私の気持ちなんてどこにもなかった。

小さなきっかけ、でも確実な一歩

心が折れたあの日の後しばらくして

また子どもが発熱した。

保育園からの電話で急いで迎えに行って、

帰宅して、氷枕を用意して、抱っこして。

家事は全部後回し。

夕飯も簡単なもので済ませて、とにかく子ども優先だった。

夫は何も言わずテレビを見ていた。

私の動きなんて、背景みたいに透けて見えているようだった。

その夜、私は心の声が出てしまった。

もう、無理かもしれない

返ってきた言葉

夫は驚いた顔で私を見た。

夫

え、なんで?

夫

普通にやってるじゃん

“普通”

私が歯を食いしばって

“普通”を装っていたことさえ

気づかれていなかった。

この人にとって私は

ただの“妻という機能”だったんだ。

それを認めた瞬間、静かに心が決まった。

別居への準備

翌週、私は実家の母に電話をした。

「ちょっと、子ども連れて帰っていいかな」

そこから私の別居準備が始まった。

“話し合い”なんていう段階は

もう過ぎていた。

次回は

「どうやって別居に踏み出したか」

「その時夫はどう反応したか」

など、リアルなやり取りを書いていきます。

「限界」は、自分にしか分からない。

誰かに説明できるかどうかじゃない。

あなたが「無理だ」と感じたなら

それが答えです。

どうか、自分の感覚を信じてあげてください。


→次のお話はこちら

【第04話】しばらく距離を置きたい。と伝えた日

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