前回の振り返り
何もかも我慢していた日々。
ただ笑って
ただこなして
母親としての“役割”を果たすだけの毎日。
本当は、私の気持ちなんてどこにもなかった。
小さなきっかけ、でも確実な一歩
心が折れたあの日の後しばらくして
また子どもが発熱した。
保育園からの電話で急いで迎えに行って、
帰宅して、氷枕を用意して、抱っこして。
家事は全部後回し。
夕飯も簡単なもので済ませて、とにかく子ども優先だった。
夫は何も言わずテレビを見ていた。
私の動きなんて、背景みたいに透けて見えているようだった。
その夜、私は心の声が出てしまった。
もう、無理かもしれない
返ってきた言葉
夫は驚いた顔で私を見た。

夫
え、なんで?

夫
普通にやってるじゃん
“普通”
私が歯を食いしばって
“普通”を装っていたことさえ
気づかれていなかった。
この人にとって私は
ただの“妻という機能”だったんだ。
それを認めた瞬間、静かに心が決まった。
別居への準備
翌週、私は実家の母に電話をした。
「ちょっと、子ども連れて帰っていいかな」
そこから私の別居準備が始まった。
“話し合い”なんていう段階は
もう過ぎていた。
次回は
「どうやって別居に踏み出したか」
「その時夫はどう反応したか」
など、リアルなやり取りを書いていきます。
「限界」は、自分にしか分からない。
誰かに説明できるかどうかじゃない。
あなたが「無理だ」と感じたなら
それが答えです。
どうか、自分の感覚を信じてあげてください。
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