【第02話】”普通”でいたくて無理をしてた。限界だった日のこと。

前回のあらすじ

ちゃんとした母親でいたかった。

ちゃんとした奥さんでいたかった。

でも、ある日ふと気づいた。

あれ、私いま、心のどこかが空っぽだ

って。

家の中で息を潜めて、

ため息も飲み込んで、

穏やかにふるまって…

それを“普通”と信じ込んでいた。

決定打となった場面

あの日、下の子が熱を出した。

ぐったりした身体を抱えながら病院に連れて行き、

薬をもらい、上の子の保育園のお迎えも済ませ、

冷蔵庫の残り物でなんとか夕飯を作った。

夫に「今日は大変だった」と言いたかったわけじゃない。

ただ、聞いてほしかった。

「そっか。ありがとう」

のひと言だけでよかったのに。

帰ってきた夫の第一声は、

夫

なんで家こんな汚いの?

だった。

心が折れた瞬間

私は笑ってごまかした。

「ちょっとバタバタしてて」って。

でもその瞬間、自分の中の何かが

パキッ

と音を立てて壊れたのが分かった。

あ、この人は、私がどれだけ必死か見てない

見ようとしてないんだ

その夜、トイレで声を殺して泣いた。

それでも翌朝は、

いつも通りにメイクして、笑顔で子どもを送り出した。

そんな日々が、どれだけ続いてたんだろう。

我慢するのが普通

って思ってたけど

そんなの全然普通じゃなかった。

次回は、「別居に踏み切った日」のことを書こうと思う。

あの時、私は初めて「自分の気持ち」を信じてみた。

ひとりじゃないよ

誰かが大変さを分かってくれる

って思えるだけで、ちょっと心が軽くなりませんか?

私はそれを、ずっと求めてた。

だから、もしあなたが今似たような場所にいるなら…

あなたの気持ち

無視しないであげてください。

続きをまた読みたいと思ってもらえるように

少しずつ丁寧に

過去の自分と向き合う連載にしていきたいです。

次は

「別居を決めた理由」

「どういうきっかけで動いたか」

をまとめます。


→次のお話はこちら

【第03話】これ以上は無理だ。と声に出した日

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