「話し合いができる人がいい」
って、よく言いますよね。
婚活でも、夫婦関係でも、離婚の話でも、育児の場面でもよく出る。
でも実際これ、かなり抽象的です。
何ができたら「話し合いができる」ことになるのか。
ただ口が達者なことではない。
説明が上手いことでもない。
言い負かせることでもない。
結論から言うと、
話し合いができる人 = 自分の都合だけで会話を閉じず、現実を共有して調整できる人
です。
これを分解すると、だいたい次の要素になります。
事実と感情を分けて話せる
まずこれです。
話し合いができない人って、すぐ
• 自分の不快
• 自分の被害感
• 自分の思い込み
を、そのまま事実扱いするんですよね。
たとえば
• 「お前はいつも俺をバカにしてる」
• 「どうせ俺のことなんかどうでもいいんだろ」
• 「全然感謝してない」
みたいなやつ。
でも話し合える人は、もう少し整理して出せます。
• 「その言い方だと責められてるように感じた」
• 「今日は余裕がなくて、きつく受け取ってしまった」
• 「感謝されてないと感じてしんどかった」
つまり、
事実
と
自分がどう感じたか
を分けられる。
これができると、相手も
何が起きたのか を把握しやすい。
逆にここができないと、会話がすぐ
人格攻撃
決めつけ
被害者ポジションの取り合い
になります。
相手にも事情がある前提で聞ける
話し合いができない人は、だいたい
自分の見えてる景色が全部 です。
だから、
• 自分がしんどい
• 自分は我慢してる
• 自分は傷ついた
ここから先に進まない。
でも話し合える人は、少なくとも
相手にも相手の事情があるかもしれない
を前提に置ける。
たとえば、
• 「何か理由あった?」
• 「そっちはどう見えてた?」
• 「あの時どういうつもりだった?」
と聞ける。
これ、当たり前に見えるけどかなり大きいです。
なぜなら会話って、
自分の気持ちを言う
だけだと半分で、
相手の現実を取りにいく
ところまでやって初めて調整になるから。
雑に言うと、
話し合えない人は独演会、話し合える人は対話です。
不快でも、その場で破壊しない
ここも重要です。
話し合いができない人って、話の途中で
• キレる
• 黙る
• 逃げる
• 逆ギレする
• 論点をずらす
• 急に被害者化する
んですよね。
つまり、不快に耐えられない。
でも話し合いってそもそも、多少は不快なんです。
言われたくないことも出るし、自分の非も見えるし、恥もある。
だから話し合える人って結局、
不快でも、その場を壊さずに座っていられる人
なんですよ。
• すぐ結論を出せなくてもいい
• でも逃げない
• 一回落ち着こう、はあっていい
• でも話自体は閉じない
これができるだけでかなり違う。
家庭で一番困るのは、毎回
ちょっと触れたら会話不能になる人
です。
それだと、問題があっても永遠に修理できない。
勝ち負けにしない
話し合いができない人ほど、会話をすぐ
• どっちが正しいか
• どっちが悪いか
• どっちが上か
• どっちが折れるか
のゲームに変えます。
でも夫婦や家族の話し合いって、本来そこじゃないんですよね。
必要なのは、
どうしたら次に同じ詰まりを減らせるか
です。
だから話し合える人は、
• 相手を言い負かす
より
• 問題の仕組みをほどく
ほうに意識が向く。
たとえば、
• 「次からどうする?」
• 「どこでズレた?」
• 「何を決めとけばラク?」
• 「どこを変えたら事故らない?」
こういう方向に行ける人。
これができると、会話が改善活動になる。
できないと、喧嘩の再放送になります。
自分の非をゼロでなく見られる
これもかなり本質です。
話し合いができない人って、
自分の中で常に
自分 100 : 相手 0
みたいな見え方をしがちなんですよね。
でも現実って、そんなに単純じゃないことが多い。
相手が悪い場面でも、自分の出し方やタイミングが悪かったりはする。
話し合える人は、
• 「あの言い方は悪かった」
• 「そこは自分も配慮が足りなかった」
• 「自分もイライラしてた」
みたいに、
自分の非を1ミリでも見られる。
これがあると会話がつながる。
逆にこれがない人は、毎回
• 正当化
• 言い訳
• 逆ギレ
• 相手責め
に行きやすい。
雑に言うと、
「ごめん」を使える人は強い。
使えない人はかなり詰みやすいです。
結論を「運用」まで落とせる
話し合いができる人って、単に気持ちを共有して終わりません。
最後にちゃんと
• じゃあ次はこうしよう
• これは誰がやる
• ここはこう言う
• この時はこの対応でいく
と、運用に落とせます。
ここが大事。
たとえば、
• 「私は夕方きつい」
• 「わかった、大変だね」
で終わるのは、優しいけど弱い。
その先に
• 「じゃあ風呂は自分担当にする」
• 「夕飯は週2で買う」
• 「迎え遅い日は連絡入れる」
まで行けるのが、話し合いができる人です。
家庭は感情だけで回ってないので、
話し合いの成果が運用に変わるか がかなり大事なんですよね。
相手を「敵」にしない
話し合えない人って、問題が起きた瞬間に
相手そのものを敵化しがちです。
• お前はいつもそう
• 本性出たね
• もう無理
• だからお前はダメなんだ
みたいなやつ。
でも話し合える人は、少なくとも
問題と相手を完全には同一視しない。
• 今回のこの件がしんどかった
• この言い方は嫌だった
• この運用は無理がある
と、対象を絞れる。
これができると、相手もまだ席に座っていられる。
毎回人格否定まで飛ぶと、そりゃ会話は壊れます。
話し合いができる人 = 優しい人、ではない
ここも大事です。
話し合える人って、必ずしもやわらかい人とは限りません。
むしろ少し不器用でも、
• 話を聞く
• 認めるところは認める
• 必要なら謝る
• 運用に落とす
ができる人のほうが強い。
逆に、表面上はやさしくても
• その場を濁す
• 本音は言わない
• 決めない
• 逃げる
• 相手に委ねる
だと、話し合える人とは言いにくい。
だから
話し合える = 会話が優雅
ではないんですよね。
話し合える = 修理できる に近い。
結論
「話し合いができる人」とは、
単に口が達者な人でも、優しい人でもありません。
事実と感情を分けて出せて、
相手の事情も聞けて、
不快でも場を壊さず、
勝ち負けではなく運用改善まで持っていける人
です。
雑に一言でいうと、
話し合いができる人 = 家庭の不具合を、相手ごと壊さずに修理できる人
です。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。
