〜そして恐ろしいほど理にかなってしまった〜
「性格を気候にたとえる」という、
およそ正気で始めたとは思えない企画の中で
ひとつだけ異様にしっくり来てしまった存在がある。
火山帯(自己愛性・モラ気質)だ。
これは偶然の思いつきではない。
気候分類という世界観の中で、自己愛の特徴を最も破綻なく説明できるのが
「火山」だったからだ。
この記事では、その理由を整理してまとめておく。
▼性格を世界の気候にあてはめてみよう!
火山は「どこにでも生える」
砂漠にも、高山にも、寒帯にも、温帯にも、
地球上のあらゆる環境に火山は存在する。
つまり、自己愛気質(モラハラ等)の人は
- どのタイプの人の中にも紛れ込める
- どの距離感にも突然現れる
- どの環境でも「噴火」できる
という性質を持っている。
「どこにでも湧く」「環境を選ばない」という特徴は、
地質学的にも心理学的にも(?)一致してしまった。
気候=その人の本質、火山=現象
性格気候の6タイプは「気象」としての性質。
「晴れやすい」「湿度が高い」「寒い」みたいな、元々の傾向。
一方、火山帯は「地殻変動による現象」。
だから、
- どの気候タイプの人にも火山は発生する可能性がある
- 気候そのものが悪いわけではない
- 「悪役を誰かに押しつける」構造を避けられる
これが非常に良かった。
被害者にも加害者にも「罪をなすりつける」ことなく、
現実に即した比喩を成立させられる。
噴火の「予測不能さ」が自己愛の挙動と一致
火山の噴火予測は難しい。
前兆があるようで無い。
昨日安全でも今日噴く。
自己愛気質(モラハラ)の特徴もまさにこれ。
- さっきまで機嫌が良かったのに、突然噴く
- 噴いた理由を本人すら説明できない
- 周囲は地獄だが、本人は「え?なんかした?」と素知らぬ顔
火山帯にしたことで、
暴力性を比喩化しつつ構造だけ抜き出せた。
火山活動には「避難基準」がある
火山噴火は災害。
誰が悪いとかではなく
「距離を取ること」だけが正解。
自己愛対処でも同じ。
- 「近づかない」という判断が正しい
- 「改善させる」ではなく「避難する」
- 「相手を悪人扱いしなくていい」
火山モデルにしたことで、
罪悪感なく距離を置く説明が可能になった。
拡張性がバケモノみたいに高い
火山帯は自然現象だから、とにかくスピンオフし放題。
- 火山指数
- 噴火レベル
- 火砕流
- 火山性微動
- 地殻変動
- プレート理論
- フォッサマグナ
気候6タイプの世界観を壊さずに、
「異常現象」だけ増やせる利点がある。
これは創作上の自由度としてはかなり大きい。
まとめ
気候タイプは善悪じゃない。
その人の性質=気候。
そして危険が発生するのは火山。
偶然ではなく、
人間の行動原理と自然現象が気持ち悪いほど噛み合った結果、
自己愛=火山帯 というモデルが完成した。
この比喩のおかげで、
- 誰も悪者にせず
- 現実の危険だけ可視化できて
- 避難の判断もしやすい
そんな「人類気候学」の中心が自然と出来上がったわけ。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。

