【第43話】母である前に、ひとりの人間として

「お母さんは強いね」と言われるけど

「お母さんは強いね」
「しっかりしてるね」

褒め言葉として受け取ろうとしてたけど、

心の中はいつも、
誰にも寄りかかれずに張りつめていた。

「母」である前に、私はただの人間。

泣いたり、甘えたりしてもいいはずなのに。

母という肩書きに押しつぶされそうだった

わたし
わたし

子どもの前ではしっかりしなきゃ

わたし
わたし

ちゃんとご飯つくらなきゃ

そんな〜ねばならないが日々を覆ってた。

でも、完璧じゃない母親だっていい。
子どもは意外と、こぼれ落ちた言葉じゃなくて、

目の前に“笑ってる私”を見てる。

わたしが笑える毎日をつくろう

私が幸せそうにしてる姿が、
子どもたちの安心の種になる。

だからこそ、私は自分の機嫌をとってあげる。

“いい母親”より、“ごきげんな私”を目指して。


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【第44話】あの時こうしていれば。が止まらなかった夜

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