壊れかけた夜、検索窓に入れた言葉
眠れない夜、スマホを手に取って、検索窓にこう打った。
「夫 優しくない つらい」
出てくるのは似たような悩みばかりで、
どれも読んでは涙が出た。
でも、そのときの私はまだ「離婚」までは打ち込めなかった。
打ったら、戻れなくなる気がして。
心の中に芽生えた「もしも」の選択肢
それでも少しずつ、私の中に

わたし
このまま一生を終えていいの?
という問いが生まれてきた。
離婚は大ごとだと思っていた。
子どもがいるし、経済的な不安もあるし。
でも、このまま我慢して年を重ねていく未来の方が怖かった。

わたし
今はまだ若い。
今なら、まだやり直せる
そんな感覚が、初めて心に宿った。
「壊す」じゃなくて「救う」ための離婚
離婚は、家庭を壊すことじゃない。
自分と、子どもを守るための選択肢でもあるんだと知った。
逃げじゃない。あきらめでもない。
一歩進む勇気を持ちたくて、
私は「離婚」という言葉に目をそらすのをやめた。
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