【第30話】離婚の二文字が現実味を帯びてきた夜

壊れかけた夜、検索窓に入れた言葉

眠れない夜、スマホを手に取って、検索窓にこう打った。

「夫 優しくない つらい」

出てくるのは似たような悩みばかりで、
どれも読んでは涙が出た。

でも、そのときの私はまだ「離婚」までは打ち込めなかった。

打ったら、戻れなくなる気がして。

心の中に芽生えた「もしも」の選択肢

それでも少しずつ、私の中に

わたし
わたし

このまま一生を終えていいの?

という問いが生まれてきた。

離婚は大ごとだと思っていた。
子どもがいるし、経済的な不安もあるし。

でも、このまま我慢して年を重ねていく未来の方が怖かった

わたし
わたし

今はまだ若い。

今なら、まだやり直せる

そんな感覚が、初めて心に宿った。

「壊す」じゃなくて「救う」ための離婚

離婚は、家庭を壊すことじゃない。

自分と、子どもを守るための選択肢でもあるんだと知った。

逃げじゃない。あきらめでもない。

一歩進む勇気を持ちたくて、

私は「離婚」という言葉に目をそらすのをやめた。


次のお話はこちら

【第31話】”離婚したい”と思ってから最初にやったこと

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