【第29話】”結婚生活は我慢して当然”に従って壊れかけた心

“察して”と“我慢”の連続

結婚してからというもの、
「察してくれない」ことでイライラして、
「察してもらえなかった」ことに傷ついていた。

でも私も、口に出せなかった。

わたし
わたし

これくらい我慢するのが妻でしょ

と思い込んでた。

だからいつの間にか、
本音はすべて飲み込む癖がついた。

「いい奥さん」を演じていた日々

料理もして、家事もして、育児も一人でして。
「すごいね」と褒められたかった。

でも現実は、

夫

どこの家もやってることだろ

この一言。

一番しんどかったのは、
誰にも気づかれずに疲れていく自分。

自分でも、
「疲れてる」って認めたら負けな気がして、
ずっと元気なふりをしていた。

壊れたのは心じゃなくて“自己認識”

ある日、泣きながら食器を洗っている自分に気づいた。

「なんでこんなことになったんだろう」って考えたけど、
答えは出なかった。

でも、はっきりしていたのは、
私は“幸せな家庭のふり”を演じるのに疲れ果てていた
ということ。

壊れたのは心じゃない。

自分の幸せを、自分で見失ってしまっていたということ。


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【第30話】離婚の二文字が現実味を帯びてきた夜

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