ふとした瞬間に
何気ない午後、
長男がふと口にした言葉に、胸が詰まった。

長男
ママって、いつも笑ってるね
…ほんのひとこと。
だけど、それは今の私を見ての率直な感想だった。
以前の私は、笑っていたんだろうか?
家の中で、夫に気を使って、子どもに気を配って、
常にピリピリしていた気がする。
昔の私と今の私
子どもは親を映す鏡だというけれど、
笑わない母のそばにいる子どもは、
いつも不安そうだった。
だけど今は違う。
どこに行くにも楽しそうな顔をするし、
次男は朝起きると私の頬にすり寄って、
「ママ〜」と甘えてくる。
それは、私自身がようやく安心できる場所を見つけたからだと思う。
逃げ場のない家ではなく、心がほっとする空間。
子どもたちにとっても、そうであってほしい。
今、できること
いまの私は、完全ではない。
ひとり親になるかもしれない不安や、
この先の生活のこと、教育費、老後
――考え始めたらキリがない。
だけど、子どもたちの「今」を見つめて、
一緒に笑って、泣いて、日々を過ごせるのは、
私が自分の意思で、変化を選んだから。
過去は変えられない。
でも、いまの私が未来をつくっていく。
子どもたちの笑顔が、それを毎日教えてくれる。
次のお話はこちら
7月18日 午前6時更新