【第14話】年老いた私の隣には

ふとした瞬間

晩ごはんを作りながらふと思った。

「年をとったとき、
私の隣に誰かがいる未来はありえるのかな。」

子供達が自立するまでは、
恋愛なんて全然考えられない。

親の恋愛のいざこざで
子供にストレスをかけたくない。

自分のことすら

結婚生活で、私は自信をすり減らしていた。

子育てが忙しくてメイクもなかなかできない

子供との活動優先で、
今までのようなおしゃれもできない。

鏡の中の自分を見るのがつらい時期もあった。

私なんかが好かれるわけない

そもそも子どもがいるし

恋愛なんて、
遠い世界のことに思えてしまう。

心に灯った小さな火

でも、私が笑えるようになった今、
少しだけ心が軽くなった今、

私にもまた、誰かを好きになる日が来るかも
と思える。

焦らなくてもいい。
恋を探しに行かなくてもいい。

まずは、
自分をまた好きになってあげたい。

その先に、誰かがいるなら嬉しい。


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【第15話】普通の家族になりたかっただけなのに

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