【第07話】夫からの連絡と再会、そして冷静な判断

夫からのLINE

別居してしばらく経った頃、夫からLINEが来た。

夫

そろそろ帰ってこない?

あまりに軽い文面に、正直、驚いた。

何か謝罪があるわけでもなく、
反省の言葉もない。

ただ、「いつ帰ってくるの?」とだけ。

私は冷静に、

わたし
わたし

まだその時期ではないと思います

と返信した。

会って話すことに

それでも、
長男のことで連絡を取り合ううちに、

夫

一度、話したい

子ども抜き、
夫婦だけで会うのは久しぶりだった。

カフェに入った時点で、私は不思議と落ち着いていた。

心臓がバクバクするような緊張もなかった。

彼の話は、予想通りだった。

夫

子どももかわいそうだし

俺だって悪かったかもしれないけど

でもさ、お前もさ…

どこか他人事のような口調だった。

感じたこと

私が家を出た理由を説明しても、

そんなことで?という顔をされた。

確かに、
1つ1つは“些細なこと”かもしれない。

でも、それが毎日続くこと。

逃げ場がないこと。

心のすり減りが限界を超えたこと。

それを彼は、
今も理解するつもりがないのだと感じた。

冷静になった今だからこそ、はっきりとわかる。

私が戻っても、何も変わらない。

そしてきっと、また同じことの繰り返しになる。

決意の確認

わたし
わたし

ありがとう。

今日は話せて良かったです。

そう言って、私は席を立った。

これは、心のなかでの、
最後の確認だったんだと思う。

もう一度、目を見て話してみて、
それでも無理なら、
きっと私はこのまま先に進んでいい。

自分の選択を、誰かに許してもらう必要はない。

そう思えた瞬間だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です