なんでもちゃんとしてる人
たぶん、周りから見れば
なんでもちゃんとしてる人
だったと思う。
元々メイクは好きだった。
綺麗めの服装も好きだった。
保育園の送り迎えにはちゃんとメイクして、
持ち物だって清潔感を大事にしていた。
「ちゃんとしたお母さん」でいようとしていた。
でも、気づいたら
笑顔が痛々しい
と言われるような顔をしていた。
モラハラって言葉は便利だけど、
便利すぎて逆に使いたくなかった。
そんな簡単に済ませたくないぐらい
自分の中ではいろんな思いが絡まっていたから。
でも、今だから言える。
あれは、モラハラだった。
そして私は、自分で思ってたよりずっと疲れてた。
自身のなさの裏返し
自己肯定感って言葉も、なんか大げさな気がして好きじゃなかったけど。
私の中で
「自信がない」
って感覚は、小さい頃からずっとあったと思う。
たとえば祖母。

鼻が低い

髪質が悪くてかわいそう

最近、太ったね
見た目にまつわる言葉を、悪気なくポンポン言ってくる人だった。
今考えれば、全部遺伝じゃん…
って思うけど、当時はぐさぐさ刺さってた。
小学生のときは女子グループのいざこざに巻き込まれて、
いじめられる側になったこともある。
誰も味方がいないって、
あの年齢では致命的だった。
それでも
「ちゃんとしてたら大丈夫」
って、自分なりの鎧を作ってきたんだと思う。
違和感に気づき始める
夫は、最初は優しかった。

俺は、ずっと君の味方だからね
って言ってた。
でも、だんだん様子が変わってきた。
私が疲れている時に限って

なんでそんな言い方するの?
そっちが勝手にイライラしてるだけでしょ
謝っても、何をしても、空気が悪いまま。
家にいるのに、緊張して息が浅い
なんて、自分でもおかしいと思いながら、
そういう生活が普通になっていった。
もう無理かも
一度目のもう無理かもは、
長男がまだ小さかった頃だった。
でも私は動けなかった。

次男が生まれたら、少しはマシになるかも

もっと上手くやれば大丈夫
今思えば、そういう言葉で自分をごまかしていた。
これって私のせい?
その感覚、無視しないで。
もしあなたが今
「これって私が悪いのかな?」
と迷っていたら。
私も、ずっと「私が悪い」と思ってた。
でも、違ったんだ。
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