ここはモラリアで最も危険な領域。
モラ王の支配は、論理ではなく呪いのような魔術で構築されている。
その攻撃魔法はときに静かで、ときに派手で、そして常に相手の精神を削る。
ただし覚えておきたい。
これらは「見抜けば無力化できる」タイプの魔法ばかりだということを。
◾︎封印術《サイレントの呪い》
無視や素っ気ない態度で相手の思考力と感情を静かに鈍らせ、従順にさせる封印魔法。
言葉を使わずに支配するため、外からはただの沈黙に見えるのが最大の厄介さ。
◾︎価値剥奪の呪式
見下しや否定、ガスライティングを積み重ねることで
「自分には価値がない」と思い込ませる闇魔法。
対象の自己肯定感をじわじわ削り、抵抗力そのものを奪っていく。
◾︎真理の剣
論理と事実を積み上げて作られる刃。
感情ではなく記録と証拠によって戦うため、
無駄な争いを回避しつつ流れを変えることができる。
目覚めし者が持つ最強の武器。
◾︎王の逆鱗
異議や反論が引き金となって怒りが爆発し、会話が成立しなくなる魔法。
理屈は通じず、触れた瞬間に全面戦争へ突入する。
モラ王の精神構造そのものを可視化した現象。
◾︎意図透視の呪い
「言わなくても察して当然」という謎の前提を相手に押しつける魔法。
説明放棄と責任転嫁が同時に発動し、理解できない側が悪者扱いされる理不尽さが特徴。
◾︎反撃魔法《逆ギレ》
指摘された瞬間に怒りを爆発させ、感情的な圧で話題そのものを押し流す攻撃魔法。
議論を成立させないことで自分の領域を守る、モラ王と取り巻きの常套手段。
◾︎物理魔法《物に当たる》
物へ怒りをぶつけて破壊音や威圧を生み出し、直接手を出さずに恐怖と支配を植えつける行為魔法。
周囲は萎縮し、空気が一瞬で支配色に染まる。
◾︎優位確認依存症
他者を下げないと自我が不安定になる依存系バグ。
褒められても満たされず、周囲のMPを毎ターンちまちま削り続ける厄介仕様。
対抗手段は《真理の剣》。
相手の発言をノイズ扱いにして心のログから削除できる。
◾︎不安同調の呪い
自分の不安を他者に拡散する感染型状態異常。
巻き込まれた側も理由が分からないまま落ち着きを奪われる。
支配力維持のために意図せず発動することが多い。
解除には《静穏の結界》《真理の剣》が有効。
旅人が世界に託したひとしずくの力が、小瓶となりモラリアの地に届く。
量は問われない。小瓶はそっと物語の糧となり、時折、住人へ不思議な変化をもたらす。

