【第60話】未来を見つめて【最終話】

歩き出したその先に

別居を決断したあのときから、数ヶ月が過ぎた。

最初の頃の不安や戸惑いは、少しずつ薄れてきた。

それでも、これからの人生を考えると、
不安がゼロになるわけじゃない。

離婚に向けて、法的な手続きや話し合いが続く。

どうしても心がざわつく日は、
子どもたちと公園に行くことにしている。

ブランコに乗る子どもの笑顔を見ていると、

わたし
わたし

この子たちのために、私はもっと強くなれる

と思えるから。

自分の意志で選ぶこと

夫がたまに連絡をしてくる。

元夫
元夫

本当に離婚する気なのか?

と、未練がましい言葉を並べて。

そのたびに揺らぎそうになるけれど、

もう戻る選択肢はないと、胸の中で固く誓っている。

自分を犠牲にしない生き方を選びたい

それを理解できない夫と話しても、
平行線をたどるだけだ。

夫はまだ、「家族」という形にしがみついている。

でも、その家族像には、
私の幸せが含まれていない。

だからこそ、私は自分で選ぶ。

自分と子どもたちが、笑顔で生きられる未来を。

わたしの未来予想図

ふと、子どもたちが将来どんな大人になるのか考える。

優しくて自分の意志を持った人間に育ってほしい。

そのために、まずは私自身が、
自分の幸せを大切にする姿を見せなければ。

「強く、優しく」

それが、これからの私のテーマだ。

過去を悔やむよりも、未来を見つめて歩いていく。

自由と希望に満ちた、新しい一歩を踏み出そう。

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