【第36話】”誰にも頼らずに”をやめた話

がんばりすぎて壊れるところだった

「一人で子どもを育てるって、こういうことか」

初めは覚悟していたし、自信もあった。

でも、全部を自分でやろうとすると、気がつけば誰も頼れない世界になっていた。

そしてある日、ふと泣きたくなった。

「このままじゃ、潰れる」
そう思った。

助けを借りるのは“甘え”じゃない

実家の親に頼るのが申し訳なくて、
ずっと遠慮していた。

友達の誘いも、
「子どもがいるから」と断ってばかり。

でも、“一人で全部抱えること”が強さじゃないと気づいた。

「頼っていいよ」

その言葉に、涙が出た。

初めてちゃんと、人に甘えた気がした。

人とのつながりは、自分を回復させる

少しずつ、人と関わるようになった。

子どもを見てくれる手が増えた。

気軽に話せる相手ができた。

“自立”と“孤独”は違う。

そう知ってから、心の中に風が通るようになった。

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