“今じゃない”を繰り返して
本当に限界だった。
でも「まだ早いかもしれない」と思ってしまった。
子どもが小さすぎるから、
経済的にまだ不安だから、
実家に迷惑をかけたくないから。
そんなふうに、
「今じゃない理由」を一つひとつ並べていた。
でも、それはタイミングを見ていたんじゃなくて、
“勇気”が出なかっただけかもしれない。
目の前の幸せが見えなくなる前に
離婚する理由なんて、実はもう山ほどあった。
暴言、
無関心、
育児の丸投げ、
こちらを見下す態度。
それでも、子どもが寝たあとに静かになる家で、
「このまま我慢すれば、普通の家庭でいられるのかも」
なんて、
自分を騙していた。
でも、ある日ふと思った。
“この人といる自分”を、子どもに見せたいか?
答えはすぐに出た。
いや、見せたくない。
だから、動いた。
正解じゃなくても、“私にとってのベスト”
「今しかない」と思ったわけじゃない。
「もう無理だ」と思った。
それが、私にとっての正解のタイミングだった。
正しいかなんて、きっと誰にもわからない。
でも、
間違った場所に留まり続ける勇気より、
間違うかもしれないけど進む勇気を持った。
それだけで、自分の人生に少し誇りを持てた。
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