“理想の母”を演じ続けて
子どもが生まれてからずっと、
「いい母親でいなきゃ」と思っていた。
いつも笑顔で、
栄養バランスの整ったご飯を出して、
絵本を読んで、
優しくて…
でも、現実はどうだった?
夜中に何度も0起きて、
下の子を抱っこしながら、
上の子のイヤイヤに対応して、
気づけば眉間にシワが寄っていた。

長男
ママおこってばっかり
って言われるたびに、
また自分を責めるループに陥っていた。
完璧じゃなくていい、って言われたくて
ほんとうは誰かに「それでも頑張ってるよ」って言ってほしかった。
でも、誰も言ってくれないなら、
自分で言ってやろうと思った。
「私、今日もよくやったよ」
レトルトでも、
洗濯物がたまっていても、
ちょっと怒りすぎちゃっても。
それでも、子どもたちは私のところにくる。
「ママがいい」って言ってくれる。
それだけで、充分じゃないかって思えた。
“いい母親”じゃなくて、“あなたの母親”
私は、理想の母親にはなれなかったかもしれない。
でも、「私の子どもたちにとっての母親」には、なれている。
泣いても怒っても笑っても、
結局一番近くにいて、
抱きしめて、
寝かしつけてる。
それを“呪い”なんかにしない。
これからは、自分を肯定しながら育てていきたい。
子どもたちだけじゃなく、私自身も。
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