【第23話】”普通”の家庭ってなんだろう

みんなが言う“普通”に疲れた

子どもには“普通の家庭”で育ってほしい

誰かがそう言ったとき、胸の奥がずしんと痛んだ。

たしかに私は「普通」じゃない選択をしようとしている。

でも、「普通」ってなんだろう?

父親がいて、母親がいて、笑顔があって――

それなら、
父親がいても笑えなかった我が家は、普通だったの?

“普通”よりも大事なもの

長男は、父親がいない夜でも笑っている。

ごはんを食べて、テレビを見て、弟と遊んで、ぐっすり眠る。

大声を出されることもない。

ギャン泣きに舌打ちされることもない。

彼の中で、安心して過ごせる毎日が、ちゃんと根を張っていってる。

それは
「普通」よりずっと大事なことだと思った。

“幸せのかたち”はひとつじゃない

家族のかたちはいろいろある。
私の家も、
いびつなところから出発したかもしれない。

でも、曲がりなりにも進んでる。

私の人生の中で、「今」が一番誇らしい。

誰に笑われたっていい。

私たちは、私たちのペースで、“幸せ”に近づいている。

それが、私の信じる「ふつう」だ。


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【第24話】”いい母親”の呪いを捨てた日

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