かつての私は「正しい妻」を必死に演じていた。
でも、その役割を続けるほど、
自分が消えていった気がする。
いい妻の仮面
家事は完璧に、子どもの前では笑顔で、夫には逆らわない。
そうすれば家庭はうまくいくと信じて、私は「いい妻」の仮面をかぶり続けていた。
でもその役割は、私をすり減らすだけだった。
笑いたくても笑えず、泣きたいときも泣けなかった。
誰のための役割だった?
「正しい妻」でいれば、
夫のためになると思っていた。
でも、実際には誰のためにもなっていなかった。
子どものためでもなく、夫のためでもなく、
ただ“世間の目”を気にして、自分を犠牲にしていただけ。
妻である前に、ひとりの人間
あの頃の私は、“私の人生”を生きていなかった。
妻である前に、私は一人の人間。
私の心を守れるのは、私しかいない。
そう思えるようになった今、
やっと自分を取り戻せた気がする。

